挙式リハーサル。
そのとき新婦の父は何を考えていたのだろう?その昔(7〜8年前?)、挙式披露宴のスナップアルバム(写真集と言ったほうがいいかな)で8p、六切り写真を8枚だけ、それも全て白黒というのを作っていた時期がある。
一つの披露宴で500〜700カットの白黒写真を撮る。
その中より8カットだけをプリントする。
写真の選択は、おまかせ。
撮られた二人の希望は聞かない。
あとは捨てる

ケーキカットやキャンドルサービスシーンなどが、入るとは限らない。
むしろまず入らない。
お約束写真なんか一切選ばれないのである。
選択の基準は、一点 それが「作品」足りえるか。
それに尽きる。
こちらを向いてのピースでツーショットなどは、入らない。
もちろんドキュメンタリー写真で、なおかつアートであるかを目指した。(向こう見ずだねえ

)
この商品を考えたとき、これを撮るというカメラマンはいなかった

(こんな商品どこにも無かったし

)
だからボクが撮った。
いやあ、今から考えると若気の至りというか、無謀というか・・・
それでもこの写真集の趣旨を理解してくれて注文を出してくれるお客さんがいた。(今でもやればいるはずだ)
しかし、この撮影には気合が入ってたなあ。
当然失敗というか 撮れませんでした、では済まないのだ。
なまじっかの<キレイに撮れました>なんていう写真では、たった8枚なのに安い写真集でもなかったし、説得できない。
二人が見たことのない写真でなくてはならなかった。
今でもその中の写真を覚えている。
ひとつの写真集は、
1ページ目・・・新婦の白無垢(綿帽子)の正面上半身・・・新婦は目を瞑っている。(通常はこんな写真ボツです

でもこれは、とっても美しい好きな写真です)
2ページ目・・・挙式場で話しかける新婦に答え、少し微笑んでいる新郎の横顔。(和装)
3ページ目・・・披露宴会場裏の薄暗い通路で白無垢から色打掛に着替えた新婦が、入り口に向かう瞬間。緊張の中の笑顔。写真は大きくブレている。
4ページ目・・・一回目のお色直し。タキシードに着替えた新郎がタバコを吸っている。立ちのぼる煙、少しほっとした瞬間。
5ページ目・・・同時間。隣の部屋でウェディングドレスに着替え終わった新婦。後姿と鏡に写った正面。
6ページ目・・・二度目のお色直しに帰ってくる新郎新婦。エレベーターから出てきた瞬間。だいぶ二人の顔はリラックスしてきている。披露宴を楽しみだしたのだ。
7ページ目・・・カクテルドレスに着替え、エレベーターに乗り込み新郎を待っている新婦。かわいい笑顔。カメラを向いてはいない。
ラストページ・・・会場の入り口。カクテルドレスに着替え、新郎と腕を組み、これからキャンドルサービスに入ろうとする瞬間。会場の外に出ていた友達が帰ってくる。気付いた新婦が振り返り、会心の笑顔で手を振っている。新郎は肩半分しか写っていない。
こんな写真集であった。
今見てもきっと古くはない。
どれも友人や出席者には撮れない、見ることの出来ない瞬間を撮った写真である。
披露宴の中の二人の素(プライヴェートな)の瞬間である。
そのときは、他のカメラマンも撮らないであろう瞬間を狙っていたものだ。
今でもその気持ちは変わらない

もし私が新郎新婦だったら撮って欲しいと思う撮り方、こんな写真集があったら

それを続けていきたい。
posted by たけうち忠昭 at 23:58| 高知

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